中央アジア塩類集積土壌の回復技術の確立(199)

課題名 中央アジア塩類集積土壌の回復技術の確立(199)
課題番号 1999004550
研究機関名 国際農林水産業研究センター(国研センタ)
研究分担 海外情報環境資源・国際情報官(部長)
研究期間 完H08~H10
年度 1999
摘要 アラル海に流入するシルダリヤ川下流域の水田を主とするコルホーズにおいて鳥取大、佐賀大、大成建設及びカザフスタン研究機関との共同研究を推進した。多量の水を取水して水稲灌漑に用いるため、地下の浅い位置に地下水層を形成し、夏期の乾燥高温による表層からの水分蒸発とともに、土壌中の塩分を表層に運び集積する。現地灌漑ブロック(690ha)の流入水量は17-20万m3/dで、半分弱が消費され、一部が地下流出する。流入塩分は約2.5-2.6万tで0.12-0.37万tが残留する。土壌のスメクタイト系粘土粒子の特性から、水による塩分洗脱の効率が低。洗脱を促進には間欠湛水方式が優れ、土壌改良材としては石膏のようなカルシウム塩より有機系の凝集剤が有効と判断された。表層土壌はリーチングにより改善され、耐塩性作物が栽培可能な状態になる。育苗箱、寒天培地による実験によると、相対的に小麦の耐塩性がすぐれ、水稲では日本の品種に強耐塩性のものが見られた。これらの結果から、当面の対策として田畑輪換をやめて、水田を川または主要水路に近い部分に集中すること、床締め、代かきなどにより水田からの漏水を抑制することなどが有効であると推測された。適正な水使用料を課することにより水の使用を抑制することも必要である。
カテゴリ 育苗 乾燥 小麦 水田 水稲 土壌改良 品種

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