課題名 |
生体膜プロトンポンプ再構成系を用いた植物細胞における薬剤の吸収およびその細胞内移行機構の解明に関する基礎的研究(239) |
課題番号 |
1999004353 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研)
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研究分担 |
生物機能・分子情報研
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研究期間 |
止H09~H14 |
年度 |
1999 |
摘要 |
本課題の目的は、除草剤が植物細胞生体膜の構造と機能に及ぼす影響を生体膜プロトンポンプ再構成系を用いて解析することによって、薬剤の膜を介した吸収および細胞内への移行機構を解明することである。10年度は、すでに構築したプロトンポンプ再構成膜系を用いて脂溶性除草剤ブタクロールおよび水溶性除草剤メトラクロールが脂質膜の構造やプロトンポンプに及ぼす影響について解析を行った。その結果、メトラクロールは、脂質膜の表面に吸着して脂質分子同士の凝集を引き起こし、一方、ブタクロールは膜脂質層内部に溶け込んで膜の選択的な物質透過性を低下させることが判明した。しかし、両薬剤とも実効濃度範囲内では、プロトンポンプの機能に影響しなかったことから、これらの薬剤は原形質膜の輸送系には殆ど影響を与えないと考えられ、プロトンポンプとの関わりをこれ以上解析する必要はないと判断し、中止した。
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カテゴリ |
病害虫
除草剤
豚
薬剤
輸送
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