課題名 | 水田の根圏土壌特性に基づく新溶出型肥料の開発に関する基礎的研究 |
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課題番号 | 1999002632 |
研究機関名 |
東北農業試験場(東北農試) |
研究分担 |
水田利用地域基盤・水田土壌研低温スト研 |
研究期間 | 単H10~H10 |
年度 | 1999 |
摘要 | 非根圏土壌中に比べて根圏土壌で溶出速度が速い肥料を開発すれば、水稲の生育に伴い根域が拡大するまで肥料成分の溶出が抑えられるため、水稲による肥料の利用率が飛躍的に向上すると考えられる。そこで本研究では、そのような肥料を開発するための基礎的知見を得る目的で、水稲根が土壌溶液組成に及ぼす影響を調査した。また、溶出速度がpHに依存する窒素質肥料を試作し、その溶出速度を水溶液中と水田土壌中で調査した。その結果、水稲の作付により土壌溶液のpH、揮発性有機酸濃度、全炭酸濃度が低下することが明らかとなった。試作した肥料の溶出速度は、水に比べて微酸性溶液中で著しく速いことが確認された。また、統計的有意差は得られなかったが、土壌中での溶出速度が裸地よりも水稲作付けの場合で速い傾向が認められた。 |
カテゴリ | 肥料 管理技術 機械化 栽培技術 水田 水稲 土壌環境 |