課題名 | たん白質含量の遺伝的改変による高たん白質品種の育成(169) |
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課題番号 | 1999002698 |
研究機関名 |
東北農業試験場(東北農試) |
研究分担 |
作物開発・麦育種研 |
研究期間 | 完H08~H10 |
年度 | 1999 |
摘要 | 高たん白性遺伝資源を交配母本に活用し、寒冷地に向いた高たん白質品種を育成することを目標に、高たん白質系統の効率的な選抜法確立と、その遺伝様式の解明を試みた。その結果、コユキコムギ/さび保20の組合せのF3種子の近赤外分析法による1粒分析により、さび保20の高たん白性は3つの部分優性遺伝子による母性遺伝支配であることを示した。さらに、1粒たん白質含量の個体内変異が大きいため、1粒分析の種子選抜への適用は困難であるが、個体選抜には適用可能であることを示した。また、上記組合せから選抜したF4高たん白系統より製パン適性が優れる2系統を選抜し、これらを小麦の新品種の育成(166)へ編入した。しかし、さび保20と由来が異なる高たん白性遺伝資源については、その遺伝様式や選抜法など未解明のまま残された。 |
カテゴリ | 育種 遺伝資源 近赤外分析 小麦 新品種 品種 |