課題名 |
スギ・シイ・イチョウ巨樹の幹型・樹幹型と調査方法(196) |
課題番号 |
165 |
研究機関名 |
森林総合研究所
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研究分担 |
生産技術・(主研)
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研究期間 |
完9~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
巨樹は自然・社会的に重要な資産・資源であるが、急速に減少している。そこでスギ、シイ(スダジイ)、イチョウの幹型、樹冠型を調べて、巨樹の保全・保護対策に資することにした。また巨樹の樹齢の調査方法は確立されていないので検討してみた。胸高周囲長3m以上を巨樹とし、平成9年度にスギを159本、10年度にシイを93本、11年度はイチョウを30本を調査した。結果としてはスギの幹型は標準型、合体型、多代型、乳型に、樹冠型は標準化と異形型に分かれた。同じくシイの幹型では台形型、逆台形型、崩壊型、多代型に、樹冠型は盆栽型、傘型、崩壊型、に分類された。イチョウの幹型は緩満通直型、台形型、巨大ヒコバエ型に、樹冠型は標準型、盆栽型、半崩壊型に分類し、さらに茨城県にある下妻の大ケヤキをはじめとした11本の巨樹・樹林に早急な保護・保全対策が必要であると認めた。調査方法では、放射性炭素年代測定法、古文書、渡辺式、逆年輪法、相対法、併用法を検討し、茨城県の天然記念物を中心に12本の樹齢を測定した。成果は林野庁で推進されている巨樹の保護・保全活動「森の巨人たち百選」、環境庁で行われている「巨樹・巨木林に関する調査」のフォローアップ調査、日本巨樹・巨木林の会、都道府県、ボランティアの会の活動に利・活用される。
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カテゴリ |
いちょう
機械化
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