課題名 | 除草剤の土壌中での動態と雑草木抑制効果(215) |
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課題番号 | 180 |
研究機関名 |
森林総合研究所 |
研究分担 |
生産技術・植生研 関西・造林研 |
研究期間 | 完9~11 |
年度 | 2000 |
摘要 | ・雑草木抑制効果:植生はクマイチゴが一面に優占し、その層の下をニガイチゴがマット状に覆う状態であった。ラウンドマスターのみの処理では雑草木の植生回復が著しかったが、冬下刈りを加えた結果、キイチゴ類がやや抑制された。冬季下刈り+除草剤処理では、通常の下刈りとほぼ同程度の抑制効果が得られた。冬季下刈りのみでは効果はほとんどなかった。今後は、ラウンドマスターによる薬害の影響を調査する必要がある。また、薬剤散布と下刈りの二重の労力を投入した結果が通常の下刈りとほぼ同程度である点が問題であり、冬季下刈りに適合した除草剤の検索・開発が必要である。・労働負担の変化:下刈り時における労働負担を心拍数を用いて計測した。労働負担は冬季下刈り・夏季下刈りともに重作業に分類されたが、夏季下刈り調査時が比較的涼しかったにもかかわらず、冬季下刈り作業との間に24.9%の生理的負担の差が生じた。今後は、複数名の現場作業員における下刈り時期の季節移動に伴う労働負担の変化を計測する必要がある。・除草剤成分分析:グリホサートは土壌からの抽出およびGC分析のための誘導体化が困難であった。テトラピオンは誘導体化後ECD-GCでの分析において検出限界は0.5μg/Lであった。しかし混在する有機酸が同一ピークを示し問題となった。分析方法の簡素化とともに、HPLCによる分析方法を早急に開発する必要がある。(11-1-2) |
カテゴリ | 病害虫 いちご 機械化 雑草 除草剤 薬剤 |