課題名 |
各種農作業に伴う環境影響の評価 |
課題番号 |
49 |
研究機関名 |
農業研究センター
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研究分担 |
機械作業・作業研
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研究期間 |
完10~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
積み上げ法を用いて、水稲作で発生している各種環境負荷物質の発生量を栽培体系別に推計することを目的とする。11年度及び12年度の文献調査により、水稲栽培におけるトラクタやコンバイン、乾燥機等の農業機械から排出されるCO2は670~730kg/ha、NOXは2200~2300g/ha、SOXは610~645g/ha程度と推定され、農作業別の環境負荷物質については、CO2は乾燥作業が全体の48%を、次いで耕うん作業が26%を占め、これらの工程で全体の3/4の割合を占めることを明らかにした。なおNOXとSOXについては軽油を最も多く用いる耕うん時の排出量が最も多かった。これらの試算より、環境負荷物質を軽減する方策としては、耕うん及び乾燥時の省エネルギー化を図ることが最も効果的であると推定された。LCIでは一般に農業機械や施設などの資本財についての分析は行わなくてよいとされているが、個々の作業工程においては作業委託や共同作業などが行われており、作業形態は多岐にわたっている。育苗作業について個別育苗方式と育苗センター方式を比較してみた結果では、建築物も含めたCO2排出量は、育苗センター方式、個別育苗方式とも220kg/ha程度で差がなかった。しかし原価償却費から推定した建物にかかる排出量を加算すると個別育苗時の排出量が多くなっていた。
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カテゴリ |
育苗
乾燥
栽培体系
省エネ・低コスト化
水田
水稲
低コスト
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