土壌の環境容量把握手法の開発-土壌微生物の増殖速度と土壌亜鉛の形態画分-(198)

課題名 土壌の環境容量把握手法の開発-土壌微生物の増殖速度と土壌亜鉛の形態画分-(198)
課題番号 190
研究機関名 農業研究センター
研究分担 土壌肥料・土壌診断研
研究期間 完5~9~(11)
年度 2000
摘要 作物生育にとっての土壌中の亜鉛濃度の許容範囲の解明に役立てるため、赤黄色土に対して汚泥とともに農耕地圃場へ投入された亜鉛の形態別経年変化を分別抽出法により検討した。その結果、赤黄色土中の大半の亜鉛は非晶質酸化物包含態よりも抽出されにくい画分に存在しており、その量は下水汚泥の投入により大きくは変化しなかった。従って、下水汚泥とともに投入された亜鉛は、年次経過に伴い非晶質・結晶質包含態に急速には変化せず、10年程度の短期間ではより植物に吸収されやすい形態に留まることが明らかになった。また、低pHであれば、投入された亜鉛の大部分は酢酸アンモニウム緩衝液にて抽出される形態で存在し、抽出量は緩衝液のpHが低いほど多かった。従って、下水汚泥とともに投入された亜鉛はpHの低下に伴い植物に吸収される可能性があるということが示唆された。さらに、微少熱量計を用いた重金属の微生物生育への影響評価手法の検討を行った。亜鉛添加により微生物の生育が影響を受ける土壌もあったが、それ以上に土壌管理の影響が大きく、また、微少熱量計に現れる重金属の影響は、重金属耐性菌のスクリーニングにかかる時間であるということが明らかになった。従って、微少熱量計による土壌中の亜鉛のクリティカルレベルの把握は困難であるということが明らかになった。
カテゴリ 肥料 くり 診断技術 耐性菌 土壌環境 土壌管理技術

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