膜状生体構成物質の物性計測手法の開発

課題名 膜状生体構成物質の物性計測手法の開発
課題番号 178
研究機関名 食品総合研究所
研究分担 食品工学・計測工学研
研究期間 完11
年度 2000
摘要 原子間力顕微鏡(AFM)を生体物質の計測に応用するための検討を行った。微細計測ではデンプン粒子内に30nm程度の超微粒子構造があり、また超微粒子が直鎖構造を持つ場合があることを明らかにした。また、とうもろこし種子蛋白質ゼインから調製した生分解性フィルムの表面微細構造を明らかにできた。さらに染色体の微細構造計測にも応用可能なことを示した。乾燥工程や金属コーティングなどの前処理なしに、電子顕微鏡を上まわる分解能で直接計測可能であった。一方、キセノンガス雰囲気での貯蔵におけるガス圧力の差による大麦子葉鞘細胞上のクチクラ層の有無を、溶液中で光学顕微鏡以上の分解能で計測できた。その結果クチクラ層が保持されるキセノンガスの圧力条件が明らかになった。AFMによる生体物質の計測は、生体物質がミクロンレベルでは均一組織ではなく凹凸もあることから原理的に困難さを伴うが、試料の種類や前処理によっては電子顕微鏡程度の倍率での直接計測が可能であり、また溶液中での高分解能計測も可能であった。計測範囲がきわめて微小なため、物性の絶対値計測は困難であると考えられた。
カテゴリ 大麦 加工 乾燥 とうもろこし

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