土壌の可給態ケイ酸の評価法の開発-リン酸緩衝液抽出法の検討-(97)

課題名 土壌の可給態ケイ酸の評価法の開発-リン酸緩衝液抽出法の検討-(97)
課題番号 96
研究機関名 東北農業試験場
研究分担 水田利用・水田土壌研
研究期間 完9~11
年度 2000
摘要 これまで水田土壌の可給態ケイ酸の評価に関しては多くの研究が行われ、いくつかの評価法が提案されている。しかし、どの方法も一長一短があり、このことがケイ酸資材の効率的施用法の確立を妨げる一因となっている。そこで、土壌によるケイ酸吸着がリン酸吸着と競合関係にあることを応用し、水田土壌の可給態ケイ酸の簡易評価法を開発した。抽出液としてリン酸緩衝液を使用し、そのpH・濃度・温度や抽出時間、振とう頻度が土壌から抽出されるケイ酸量に及ぼす影響を検討して、最適な抽出条件を決定した。また、ケイ酸資材施用歴や土壌還元の影響を調査するとともに、抽出されたケイ酸の比色定量法を改良した。開発した評価法は、ケイ酸資材が施用された土壌にも適用可能であり、この点が従来法よりも優れていた。生産現場への適用性を検討した結果、灰色低地土、グライ土、強グライ土、褐色低地土に対しては使用できると判断されたが、黒ボク土では正確な評価ができなかった。より正確に評価するためには、リン酸イオンで置換・抽出される吸着態のケイ酸のほかに、湛水状態で還元あるいはその他の機構により、ゆっくりと可溶化するケイ酸を考慮する必要があると考えられた。本研究成果の一部は、国際土壌科学会議と日本土壌肥料学会で発表した。また、研究成果情報(指導)及び総合農業の新技術として公表した。
カテゴリ 肥料 管理技術 機械化 くり 栽培技術 水田 土壌環境 土壌管理技術 評価法

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