課題名 |
スルホニルウレア系除草剤抵抗性の発現機構の解明及びその簡易検定法の開発(118) |
課題番号 |
114 |
研究機関名 |
東北農業試験場
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研究分担 |
水田利用・雑草制御研
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研究期間 |
完9~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
近年寒冷地を中心に問題となっているスルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草について、その迅速検定法の開発と抵抗性機構の解明を行った。スルホニルウレア系除草剤はアセト乳酸合成酵素をターゲットとする除草剤であるが、アセト乳酸蓄積の有無を比色反応で検定する手法を用いた抵抗性の迅速検定法をアゼトウガラシ属雑草とイヌホタルイに適用するための条件検討を行った。その結果、アゼトウガラシ属雑草では若い個体の若い葉、イヌホタルイでは伸長中の花茎を用いること、市販のチフェンスルフロン水和剤を用いること等によって検定できた。抵抗性アゼトウガラシ属雑草では、遺伝子の変異によってアセト乳酸合成酵素のドメインAのプロリンに相当する部分が他のアミノ酸に置換され、この変異が除草剤感受性低下を引き起こしていることが解明された。本研究結果は、成果情報名「アゼトウガラシ属水田雑草におけるスルホニルウレア抵抗性の迅速検定法」及び「スルホニルウレア抵抗性アゼトウガラシ属水田雑草におけるALS遺伝子の変異部位」として、総合農業推進部会及び東北農業推進部会で採択されている。今後は、スルホニルウレア抵抗性雑草の出現防止と出現水田における雑草管理技術の開発に資するために、抵抗性雑草の生態的特性を解明する必要がある。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
簡易検定法
管理技術
機械化
雑草
除草剤
水田
抵抗性
とうがらし
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