課題名 |
豚の精液保存に関する研究(256) |
課題番号 |
253 |
研究機関名 |
東北農業試験場
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研究分担 |
畜産・家畜繁殖研
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研究期間 |
完10~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
豚の人工授精は受胎率が低く、その結果、普及率も極めて低いままである。豚精液の保存には原精液を保存液で希釈して用いているが、保存液中の精漿の影響については不明であり、その影響の解明と作用機序の明確な代替物の発見が急がれている。このような視点から、高い受胎率が望める人工授精方法を確立することを目的に、精液保存時の精漿が保存後の精子の生存性及び運動性に及ぼす影響について検討した。液状保存液への精漿の添加は、豚保存精子の運動性保持に有効であり、その濃度範囲は5~25%であることを明らかにした。また、高濃度のsuperoxide dismutase(SOD)の添加が同様の効果を示し、代替物となりうることを明らかにした。結論的には、豚精漿とSODは10℃の豚精液の液状保存に有効であることを明らかにした。研究成果は論文ならびに成果情報として発表した。本研究により、SODの利用が有望であることを突き止めたが,その作用機序の解明には至らなかった。
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カテゴリ |
育種
中山間地域
肉牛
繁殖性改善
豚
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