課題名 | 粗飼料繊維の反芻胃恒常性維持機能の評価(171) |
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課題番号 | 150 |
研究機関名 |
北海道農業試験場 |
研究分担 |
畜産・飼料評価研 |
研究期間 | 完10~12 |
年度 | 2000 |
摘要 | 反芻胃恒常性維持に対する粗飼料繊維の機能を評価する目的で、■乾草と生草、■飼養形態、■飼料の種類による、採食反芻行動、第一胃胃運動、反芻胃内容物の理化学性状、消化管通過速度の差異を測定した。その結果、生草を摂取したヒツジの採食時間および咀嚼時間は乾草を摂取した場合に比べ短かったのに対し、生草や放牧草を摂取した乳牛の採食時間は、乾草やトウモロコシサイレージを摂取した場合よりも長かった。舎飼と放牧といった飼養形態によっても、採食反芻行動に影響を及ぼし、放牧時は舎飼時よりも反芻胃性状が不安定になりやすいことが示唆された。生草繊維の反芻胃の恒常性維持に対する効果は、胃運動を促進し下部消化管への内容物の流出移行が活発化に寄与する一方、理化学性状の安定効果はトウモロコシサイレージより小さいことが明らかとなった。 |
カテゴリ | 寒地 規模拡大 トウモロコシサイレージ 乳牛 羊 保存・貯蔵 |