水辺林の生育障害の解明(80)

課題名 水辺林の生育障害の解明(80)
課題番号 58
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林環境・林災研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 全期間の研究成果として、根元部分の2週間の冠水で枯れるものは無く、湖畔の樹木の生育障害で最も悪影響のある気象害は台風による波浪の害であった。また、下刈りによる誤伐は致命的な生育障害をもたらした。ラクウショウ、カワヤナギ、ネズミモチ、オオシマザクラ、センダン、フジ、ノイバラ等の樹種は耐水性があった。アカマツ、ナツメ、スダジイ、マテバシイ、ヤマザクラは耐水性は低い。洪水時に樹体の完全な冠水があると、葉の表裏に泥が附着して落葉する。光合成および呼吸の障害が原因と考えられる。湛水域で自然に発芽したイタヤカエデ、ネズミモチ、アカマツは発芽後2年以上生育していた。人工植栽した水辺のカワヤナギとラクウショウはアメリカシロヒトリ、マイマイガ、コムラサキ、モクメシャチホコ等の食害が発生した。霞ヶ浦湖水のDO値は水温の変動に伴い変化したが、霞ヶ浦湖畔の湛水域の浅層地下水のDO値は変動幅が小さく安定していた。ラクウショウ、カワヤナギの2種は水辺林造成樹種として適樹である。
カテゴリ かえで ばら

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