有用配糖体の合成とその機能の解明(259)

課題名 有用配糖体の合成とその機能の解明(259)
課題番号 204
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 木材化工・成分研
木材化工・防腐研
生物機能・きのこ生研
研究期間 完7~12
年度 2000
摘要 化学反応及び酵素反応によって糖鎖の異なる配糖体を合成し、構造・活性相関を解明するとともに、新規有用配糖体を作出することを目的とする。ベチュリン、オレアノール酸を出発物質とし、化学反応及び酵素反応により、糖残基数1~6個の配糖体を合成した。また、グルコースの3位に鎖長の異なるアルキル側鎖を有するアルキルグルコース誘導体を化学合成した。さらに、スイカズラ等から二つの糖鎖を有するトリテルペン配糖体(ビスデスモシド)を単離した。以上の合成及び天然配糖体の各種生物活性を検討し、以下の結果を得た。オレアノール酸メチル配糖体は、アグリコンに比べてヤマトシロアリに対する高い致死活性を示したが、糖鎖構造と活性には相関が認められなかった。一方、摂食阻害活性に関しては、糖残基数1及び2個の配糖体の活性が最大であった。ベチュリンにはアルファルファ幼根の生長阻害活性が認められたが、配糖体はさらに高い活性を有し、糖残基数3~4個の配糖体が最大の活性を示した。ヒラタケ子実体誘起活性はモノデスモシドのみに認められ、ビスデスモシドは活性を示さなかった。中でも糖残基数4個のベチュリン配糖体が最大の活性を示した。本研究成果は、効率的なキノコ栽培技術開発への基礎知見を提供した。人工栽培が難しいマツタケ等の子実体誘起物質の検討が未解決である。
カテゴリ アルファルファ 栽培技術

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