課題名 |
病虫獣害発生情報の収集と解析(700) |
課題番号 |
565 |
研究機関名 |
森林総合研究所
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研究分担 |
四国・保護研
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研究期間 |
完元~9~14(12) |
年度 |
2000 |
摘要 |
四国地域の主として突発発生型の森林病虫獣害について発生情報を収集した。急速な被害拡大が危惧されたり、既知資料の乏しい病虫獣被害については、被害実態や加害生物の生活史・生態、被害発生の背景などを調査・解明し、被害発生の動向を調べた。その結果、四国地域では、食葉性昆虫やキクイムシ類の突発的大発生は比較的低頻度であった。しかし、高知県・愛媛県の海岸ウバメガシ林では近年、食葉性昆虫(ホリシャキシタケンモン等)の発生が継続しており警戒を要する。スギ・ヒノキ人工林では、森林の成熟にともない、ニホンキバチやヒノキカワモグリガによる材変色被害、腐朽菌による根株心材腐朽、スギノアカネトラカミキリによる材変色腐朽被害が、顕在化している。また、全国的な趨勢と同様、大型獣類(ニホンジカ、カモシカ)による造林木被害が増加傾向にあった。リスやキツツキ類によるシイタケほだ木の破砕被害や、ムササビによるヒノキ梢頭部の樹幹剥皮被害も散見された。被害発生情報の取りまとめ結果と発生動向は毎年普及誌に公表し、情報の共有と新知見の普及をはかってきた。また、本調査によって重点的に研究する必要があると判断された森林被害については、別途課題化して研究を行った。
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カテゴリ |
管理技術
経営管理
傾斜地
しいたけ
シカ
中山間地域
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