課題名 |
迅速高感度分析法を用いた機能性カンキツ品種の効率的作出(16) |
課題番号 |
16 |
研究機関名 |
果樹試験場
|
研究分担 |
カンキツ・育種研
|
研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
機能性成分であるカロテノイド,ポリメトキシフラボンを高含有に含み,かつ良食味を兼ね備えたカンキツ品種を作出するため,カンキツ既存品種,中間母本および育種実生の果汁中含有量をHPLC等により測定し,高含有個体を選抜するとともに,含有量の遺伝様式の解明を行った。機能性カロテノイドであるβークリプトキサンチン,ゼアキサンチンおよびβーカロテンの含有量はマンダリン類で高く,オレンジ,ブンタン,レモンおよび雑柑類で低かった。9年度の分析ではHF9などの6個体が,12年度の分析により口之津24号などの7系統が高含有であった。また,βークリプトキサンチン含量の推移とβークリプトキサンチン/ゼアキサンチンの値により,カンキツ類はβ型(βークリプトキサンチン集積型),Z型(ゼアキサンチン集積型),およびN型(カロテノイド非集積型)の3タイプに類型化できた。さらに,この類型化を交雑実生群に適用した場合,β型同士の後代にはβ型の個体のみが出現し,またβ型とZ型の後代ではβ型とZ型の個体が分離した。また,機能性ポリメトキシフラボンであるノビレチン含量はアンコール,吉田ポンカンおよびポンカンを親にもつ品種(早香,陽香,はれやか)の後代において,高含有個体が出現した。今後,βークリプトキサンチン集積の遺伝を解明するため未供試のN型個体の後代について分析する必要がある。
|
カテゴリ |
育種
遺伝資源
機能性
機能性成分
台木
品種
ぶんたん
ぽんかん
良食味
レモン
その他のかんきつ
|