課題名 |
落葉果樹遺伝資源の探索導入(73) |
課題番号 |
68 |
研究機関名 |
果樹試験場
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研究分担 |
育種・遺伝資源研
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研究期間 |
完60~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
昭和60年度から平成12年度までの16年間に、中央アジア・コーカサス地方、ヨーロッパ地方、ネパール、パキスタン、ベトナム、台湾などにおいて探索・収集を行うとともに、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、イタリアなどの試験研究機関と果樹遺伝資源の交換・導入を行った。収集・導入した落葉果樹遺伝資源は、リンゴ約600点、ブドウ約350点、モモ約270点、ナシ約260点、オウトウ約200点、スモモ約170点、アンズ約160点、カキ約120点など合計約2,800点である。穂木で導入した大部分の果樹遺伝資源は隔離検疫が必要であるため、横浜植物防疫所大和圃場及び果樹試験場の隔離施設で隔離栽培し、ウイルスの存在が認められた場合は無毒化処理を行い、ウイルスを保毒していないことが確認された遺伝資源のみの隔離解除が許可された。これらの果樹遺伝資源は各樹種の育成研究室などに送付して保存されるとともに、その特性が評価され、育種母本や試験材料として活用されている。現在、生物多様性条約のもとで、遺伝資源の探索・収集や受入・導入が困難になりつつあるが、今後、国内外の遺伝資源協力ネットワークの構築などを進めつつ、野生遺伝資源の探索・収集や海外育成品種の導入を積極的に行い、新品種育成の基盤となる育種素材の拡大を図る。
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カテゴリ |
あんず
育種
遺伝資源
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新品種育成
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品種
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