課題名 | 遺伝子組換えによる新複合耐病虫性イネ品種の開発(72) |
---|---|
課題番号 | 62 |
研究機関名 |
北陸農業試験場 |
研究分担 |
地域基盤・(上席) 地域基盤・遺伝解析研 地域基盤・育種工学研 地域基盤・品質評価研 地域基盤・(部長) |
研究期間 | 完10~14(12) |
年度 | 2000 |
摘要 | 既存特許を回避する形質転換系の確立を目指して、出穂期の異なる「どんとこい」を含むイネ4品種を供試し、いずれの品種にも適用可能な葯培養系と遺伝子導入条件を検討した結果、すべての品種でカルス誘導及び緑色植物体の再分化培地条件が明らかになり、安定的なイネ葯培養系が確立できた。また、「どんとこい」に適したプロトプラスト培養系及び抗菌タンパク質遺伝子(ディフェンシン)を導入した形質転換用ベクターが構築され、今後再分化系の確立に取り組む。形質転換の際に選抜マーカーとしてイネに導入した薬剤耐性遺伝子を除去する方法として共感染を試みた結果、共感染の再分化個体が高率に確認され、マーカー遺伝子の除去が交雑により技術的に可能であることが示唆された。アグロバクテリウム法による形質転換効率の向上を図るため、共存培養温度25℃、アセトシリンゴン濃度10 mg / L、接種の菌体濃度OD600=0.01~0.03等の至適条件を明らかにした。GFP遺伝子を導入したイネカルスのシャーレ全体を一度に照明でき、肉眼で無菌状態のまま効率的に観察できるシステムが開発され、形質転換系の開発研究に寄与している。障害特許を回避する技術の確立には至らなかったので、MATベクター等も研究対象として、農業技術研究機構中央農業総合研究センターで研究を継承する。 |
カテゴリ | 育種 新品種 水稲 低コスト 品種 薬剤耐性 良食味 りんご |