課題名 | メコンデルタ地域における地域飼料資源を用いた豚の飼養技術の改善 |
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課題番号 | 65 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター |
研究分担 |
畜産草地・(部長) (畜試) |
研究期間 | 単12 |
年度 | 2000 |
摘要 | ベトナムメコンデルタ地域における豚の一般飼養管理の改善を目的として、豚用飼料の主体である米ぬかの貯蔵中の過酸化脂質生成の抑制とそれによる豚の飼料摂取量の改善をゴマ添加により検討した。実験には、大ヨークシャー種、去勢雄2頭、雌5頭を用い、対照区(米ぬかのみで購入後3週間、室温にて貯蔵した物を給与)とゴマ添加区(米ぬかに破砕したゴマ5%を混ぜて貯蔵した物を給与)に分け、2週間、自由摂取とした。飼料摂取量は毎日測定し、体重は1週間ごとに測定した。その結果、第1週目では増体量は対照区がやや高い傾向を示したが、第2週目では明らかにゴマ区が高くなった。飼料摂取量も第2週目では明らかにゴマ区が多くなった。これらの結果およびゴマ添加による飼料摂取量増加の可能性は以前の実験結果からほぼ否定できることから、飼料中の過酸化脂質含量が対照区で高く、このことが対照区の飼料摂取量を低下させた可能性が高いと考えられた。ゴマ区ではゴマ中の抗酸化物質が作用して米ぬか中の脂質酸化を抑制し、豚の飼料摂取量低下を起こさなかったことも考えられ、飼料中の過酸化物を定量する必要があった。この成果および残された問題は、独立行政法人国際農林水産業研究センターへ引き継ぐ。 |
カテゴリ | ごま 飼育技術 豚 |