| 課題名 | スクミリンゴガイの在来天敵の有効性の解明(302) |
|---|---|
| 課題番号 | 265 |
| 研究機関名 |
九州農業試験場 |
| 研究分担 |
地域基盤・害虫生態研 (大分農技セ) |
| 研究期間 | 完9~12 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 野外動物44種によるスクミリンゴガイ捕食の室内実験より、スクミリンゴガイをよく捕食したのは、モクズガニ、アメリカザリガニ、コイ、アイガモであった。特にモクズガニとアイガモは、他の動物が捕食できなかった殻高が20mmを越える貝まで捕食した。この中で、最も実用的と考えられたコイについて、野外水田に実験枠を設け、その中でのコイの貝個体群に与える影響を調査した。コイが10アールあたり200頭いれば、貝個体群の増殖は完全に抑えられることが明らかとなった。水田における貝の寿命は2年と考えられ、この試験より、コイを2年間水田に放せば、貝個体群を消滅させられると考えられる。河川での魚類による貝個体群抑制を明確に証明することはできなかった。本貝は卵期に、トビムシ類により凡そ10%、アリ類と軟体動物類によりそれぞれ3-5%の捕食圧を受けることが野外観察より明らかとなった。孵化後1ヶ月以内の本貝が、同種個体の水溶性磨砕液を水中で浴びると水上に上がり、それより齢の進んだ貝は水中で土に潜ることが観察された。この行動は、本貝に含まれる分子量が8千から2万5千の蛋白質によって起こされる。この物質は、孵化貝と成貝では、異なっているらしい。今後は、貝の行動を制御するこの物質の同定を行うと同時に、探索された生物種を組み合わせることにより、貝個体群の制御技術を確立する必要がある。 |
| カテゴリ | 病害虫 害虫 管理技術 水田 スクミリンゴガイ 防除 |