水稲移植用苗箱低減化のための精密条播・育苗技術の開発(59)

課題名 水稲移植用苗箱低減化のための精密条播・育苗技術の開発(59)
課題番号 45
研究機関名 農業研究センター
研究分担 機械作業・水田機化研
研究期間 完11~13(12)
年度 2000
摘要 稚苗移植栽培においては、10a当たり約20箱の苗箱を必要とする。重労働である苗運搬は、補助作業者の女性が行う場合が多く、高齢化が進むなかでは苗箱数の低減や軽量化が緊急の課題となっている。必要箱数の低減のためには、小ピッチで精度良く苗の掻き取りが行える、苗箱への高精度な播種法の開発が求められる。そこで、粘着剤をすじ状に塗工したシートを用いて、水稲種子を田植機の横掻き取りピッチに合わせて苗箱へ均一に播種する簡易な方法を開発した。開発したシートは、田植機の横掻き取りピッチに合わせてアクリル系水溶性粘着剤をすじ状に塗工した縦58cm、横28cmの水溶紙である。使用前の粘着剤塗工面は剥離紙によって保護されている。本方法の播種作業では、まず剥離紙をはがしたシート面に種子をばらまき、軽くスポンジなどで押さえて粘着剤塗工部分に種子を固定する。次に、シートの片側を持ち上げて余分な種子を落とし、床土を充填し潅水した苗箱に載せて覆土する。本方法では、既存の播種プラントを用いて散播する慣行に比べ、田植機による掻き取り本数のバラツキが減少する。特に玄米を用いた場合、縦送り10mmで掻き取っても欠株率を2%以下に抑えることができる。この設定では、株間17cmで10a当たり20箱必要としている苗箱を、13箱に低減できる。本課題は当初目標に到達したので繰り上げて完了する。
カテゴリ 育苗 自動制御 水田 水稲 低コスト 播種 ばら

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