課題名 | 農業生態系の物質循環機能を活用した有機物資源の有効利用法の開発に関する研究(194) |
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課題番号 | 159 |
研究機関名 |
農業研究センター |
研究分担 |
土壌肥料・水質保全研 (日本農業研究所) |
研究期間 | 完10~12 |
年度 | 2000 |
摘要 | 実際の畑圃場で、硝酸性窒素等の溶脱量を簡易にモニタリングするため、テンションキャピラリーライシメーター(TOMH-1型・2型)や普及型キャピラリーライシメーター(COMH-9型)などの埋設型ライシメーターを開発し、これら埋設型ライシメーターの集水効率は、壁高や埋設深の他、圃場の立地条件、土性、降水パターンなどにより変化するが、黒ボク土畑において浸透水中の硝酸性窒素や農薬等の濃度とその溶脱量のモニタリングに活用できることを実証した。また、本法は、圃場で作物を栽培しつつ、作土下に下降移動する浸透水を連続的に採取できる特徴がある。これら埋設型ライシメーターを用いて、とうもろこし、大麦、はくさいなどを輪作した黒ボク土畑の浸透水のT-N濃度と窒素溶脱量を4年間調査・解析し、牛糞堆肥を含む年間の窒素施用量が405kg/haの試験区では、浸透水の平均T-N濃度は25.3mg/Lとなるが、158kg/haの試験区では、浸透水の平均T-N濃度は7.9mg/Lとなることを示した。また、作付体系の中に大麦やイタリアンライグラスを組み込むと浸透水のT-N濃度が顕著に低下することを明らかにした。有機物資源の適正施用量については,短期間の調査研究では成果を出せないので,硝酸態窒素等の溶脱量簡易計測装置の改良を含め引き続き研究を継続する予定である。 |
カテゴリ | 肥料 病害虫 イタリアンライグラス 大麦 診断技術 とうもろこし 土壌環境 土壌管理技術 農薬 はくさい モニタリング 輪作 |