土壌・作物代謝解析のための安定同位体自然存在比の利用技術の開発と応用(195)

課題名 土壌・作物代謝解析のための安定同位体自然存在比の利用技術の開発と応用(195)
課題番号 160
研究機関名 農業研究センター
研究分担 土壌肥料・栄養診断研
(帯広畜大)
(筑波大)
研究期間 完8~12
年度 2000
摘要 作物の窒素利用能や固定炭素利用能の系統変異、土壌の炭素・窒素の更新、有機物の土壌・作物系における循環などに関する基礎知見を得ることを目的に、窒素・炭素の安定同位体自然存在比の変動を利用した解析技術の開発を行った。まず、植物や土壌試料中に含まれる窒素の安定同位体自然存在比の簡易分析法について検討し、マメ科作物以外で窒素固定可能な作物の検索と窒素固定評価への利用を図った。また、施肥歴の異なるライシメーターから排出される土壌水のδ15N値の測定、圃場で栽培した水稲のδ15N値測定による堆肥由来窒素吸収量の推定、δ13C値の測定による土壌炭素の起源推定などへの本法の適用を図った。その結果、作物が吸収した窒素の形態や地下水の窒素汚染源の特定が可能なこと、土壌中に含まれる炭素がC3植物由来かC4植物由来かを推定できることなど、安定同位体自然存在比の解析が、作物の窒素や炭素利用効率の算定だけでなく、その地域の植生遷移や土壌炭素の起源推定にも有用であることを明らかにした。本課題で得られた一連の成果については、学会や講演会での発表並びに学術雑誌に公表した。また、本課題で開発された解析手法は現在各都道府県研究機関で使用されつつある。残された問題点としては、作物体内での水の動態や農業生態系における水移動解析のための酸素の安定同位体自然存在比分析法の開発が挙げられる。
カテゴリ 肥料 診断技術 水稲 施肥 土壌管理技術

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