課題名 |
窒素肥料・有機物の施用が大気・水環境に及ぼす影響の評価(168) |
課題番号 |
138 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所
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研究分担 |
環境管理・影響調査研
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研究期間 |
完9~15(12) |
年度 |
2000 |
摘要 |
温室効果ガス発生制御施設において、2000年6月にチンゲンサイを播種し、有機物肥料区(魚かす区、乾燥牛糞区)と化学肥料区(尿素区)を設定し、黒ボク畑土壌からの亜酸化窒素(N2O)と一酸化窒素(NO)のフラックスをフラックス自動モニタリング装置で連続測定した。施肥窒素量は各15gNm-2であり、7月24日に収穫した。同時に、土壌中の硝酸イオンとアンモニウム濃度、土壌水分量、地温を測定した。その結果、調査期間中のN2Oの総発生量は、魚かす区>尿素区>乾燥牛糞区の順に多かった。NOの発生量は、尿素区>魚かす区>乾燥牛糞区であった。N2O-NとNO-Nの合計N発生量は、尿素区>魚かす区>乾燥牛糞区であった。NO-NとN2O-Nの発生量比は、尿素区>魚かす区>乾燥牛糞区であった。これまでの3年間の有機物施用調査結果から、N2O発生量は、分解の早い有機物を施用した処理区(魚かす、油かす、発酵豚糞、発酵鶏糞)のほうが、尿素区よりも多かったが、分解の遅い有機物を施用した処理区(乾燥牛糞、牛糞堆肥)では、尿素区よりも少なかった。また、NO発生量は、乾燥牛糞区を除くすべての有機物施用区で、尿素区より少なかった。今後は、有機物からのN2OとNOの発生を制御している要因を解明する必要がある。
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カテゴリ |
肥料
乾燥
施肥
チンゲンサイ
鶏
播種
豚
モニタリング
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