課題名 |
カンキツの傾斜地に適応した台木利用による高品質果生産技術の開発(62) |
課題番号 |
50 |
研究機関名 |
四国農業試験場
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研究分担 |
作物開発・果樹栽培研
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研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
‘青島温州’の密植栽培、隔年交互結実栽培ではヒリュウを含めた日本のカラタチ系統が米国カラタチ系統よりもわい性でかつ高品質となった。収量を確保しながら高品質を狙うなら‘ウェーバーフォーセット’が今のところ優良と思われる。‘今村温州’及び‘ありあけ’では中間台木の利用で高品質と早期からの収量確保が達成された。中間台木を用いることで収穫期以降の生育は抑えられる。‘今村温州’での強勢台木(ラフレモン、シーカーシャー、ユズ)は収穫期までの年数が遅れ、品質不良となった。光合成能の台木間の比較では青島温州の試験において、強勢となる台木ほど光合成能が高い傾向がみられ、‘ありあけ’の中間台利用においても、樹勢の弱まる中間台で光合成能や蒸散量が低下した。なお、乾燥による水分ストレスも中間台利用でより強く受けることが明らかとなった。貯蔵養分となる葉中のでん粉含量も強勢台の方が多い傾向にあった。なお、‘天草’ではシーカーシャー台で生育は良いが果実品質は劣り、ヒリュウ台では生育がカラタチ台と変わらず果実品質が優れた。‘天香’ではシーカーシャー台がカラタチ台よりも生育が良くて品質が劣った。今後、樹勢と果実品質との関連を樹体養分、光合成能、水分ストレスといった面からさらに検討する必要がある。
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カテゴリ |
乾燥
機能性
傾斜地
台木
ゆず
レモン
その他のかんきつ
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