課題名 |
アメダス地域気象データを用いた作柄診断技術(55) |
課題番号 |
47 |
研究機関名 |
東北農業試験場
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研究分担 |
総合研究・総研4
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研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
アメダス気象データを用いた作柄診断モデルと類似年検索手法を開発することを目的とし、次のような成果が得られた。■ 冷害危険度、稲作の重要度などを考慮して71アメダス監視地点を設定して、時別・日別の気温、降水量、日照、風向・風速のマップ、これら要素の経過図などの基本情報を専用に処理するシステムと1キロメッシュ気象情報処理システムを開発し、冷害や高温障害の発生危険地帯の画定が容易となった。■葉齢進度予測、幼穂発育および玄米の発育予測モデルが開発され、71監視地点の水稲の発育を比較的精度高く推定でき、冷害と高温障害の発生危険期が適切に診断できた。■葉いもちの感染好適条件を判定する手法を1キロメッシュ気象情報に適用して、葉いもち感染好適条件の検出を面的にとらえる広域監視システムを開発した。■午前9時水温と気温・日照時間の前7日間の移動平均値の関係を検討したところ、最高気温が25℃を超える時期までは最高気温、平均気温が20℃を超えてからは平均気温を用いて水田水温を±2℃の範囲で推定できた。13年度からこれらシステムを統合した新監視システムが運用でき、自動監視態勢に大きく近づく。成果は学会誌等で発表した。残された問題は類似年検索手法の開発である。これは新規課題に引き継いで検討する。
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カテゴリ |
高温対策
診断技術
水田
凍害
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