収量成立過程を考慮した生育予測・作柄診断モデル(56)

課題名 収量成立過程を考慮した生育予測・作柄診断モデル(56)
課題番号 48
研究機関名 東北農業試験場
研究分担 総合研究・総研4
地域基盤・(上席)
研究期間 完8~12
年度 2000
摘要 水稲の収量成立を物質生産と形態形成の両面からモデル化し、新しい生育予測・作柄診断技術を開発することを目的とし、次のような成果が得られた。■活着後最初の葉齢調査データと最寄りのアメダス地点の日平均気温を用い10~24℃の有効積算気温から主稈葉齢を予測するモデルを作成した。このモデルは止葉展開期までの主要生育ステージを精度高く予測できる。■穂の発育モデルは10℃以上の有効積算気温で花粉母細胞分化期、減数分裂期、花粉内容充実期、出穂期の幼穂発育過程と出穂期から傾穂期、糊熟期、黄熟期、成熟期などの玄米発育過程を予測できる。■群落内の穂の発育の変異は出穂日の群落内変異から逆算し、正規分布近似した幼穂形成期の変異に基づき予測が可能であった。また穂長の生長過程はシグモイド曲線により示すことができた。■被害予測では、モデルで予測した穂首分化期~花粉母細胞分化期と花粉母細胞分化期~花粉内容充実期の20℃以下の水温の冷却量で不稔指数は重回帰で80~95%が説明できた。 葉齢進度予測、幼穂発育予測ならびに玄米発育予測モデルは精度高く、東北全域に適用できるものである。これらモデルを用いて、従来作成が困難であった冷害に対する安全作期の策定や高温障害回避の安定作期の策定ができた。成果は学会誌等に発表した。残された問題は高精度の被害診断モデルの開発で、新規課題で検討する。
カテゴリ 高温対策 診断技術 水田 水稲 生育予測 凍害

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