課題名 |
リモートセンシングによる稲作環境と水稲生育情報の収集と広域診断技術(57) |
課題番号 |
49 |
研究機関名 |
東北農業試験場
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研究分担 |
総合研究・総研4
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研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
水稲生育状態や各種障害の計測と広域診断技術を開発することを目的とし、次のような成果が得られた。■ 水稲群落の分光反射スペクトルは、茎葉が増加する栄養生長期間と生殖生長期間、穂による反射が加わる出穂期、色素が崩壊する登熟期間に固有の特徴を示す。■低温の影響による生育ステージと不稔率の違いは赤、青、中間赤外および近赤外の分光反射率に大きな違いが現れた。これらのバンド比を組み合わせることによって、青立ち、乳熟後期、黄熟始め、黄熟期、成熟直前にある水稲を識別できる。■ 葉いもちは550nmと675nmのバンド比を用いると発病程度0,1-5,7,9-10の4段階の葉いもち被害度を判別できる。穂いもちは糊熟期では570nmと675nmのバンド比で罹病籾率3.7-16%, 41-52%, 79%を、黄熟期では550nmと970nmのバンド比で被害籾率6%, 19%, 53%, 85%をそれぞれ判別できる。■ 航空機多波長域走査センサで収集した青、緑、赤および近赤外のバンド比を作成し、それらのバンド組み合わせと穂いもち発生状況を検討したところ、緑と青、赤、近赤外の3バンド比で画像表示することで穂いもちの発生状況と発病程度を把握できる。成果は学会誌等に発表した。残された問題は現場利用技術の開発であり、新規課題で検討する。
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カテゴリ |
診断技術
水田
水稲
凍害
リモートセンシング
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