課題名 | 根圏感応性肥料の製造法に関する研究(100) |
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課題番号 | 83 |
研究機関名 |
東北農業試験場 |
研究分担 |
水田利用・水田土壌研 三菱化学株式会社 |
研究期間 | 完11~12 |
年度 | 2000 |
摘要 | 作物根の酸性化作用により肥料成分の溶出が促進される肥料の開発を目的として、溶出速度がpHに依存する被覆肥料の製造条件を検討した。具体的にはポリエチレンと炭酸カルシウムの重量組成比が異なる被覆尿素を作成し、溶出速度のpH依存性を調べた。その結果、重量組成比が6:4~7:3の範囲でpH依存性が認められた。また、炭酸カルシウムの比表面積が大きいほど、pH依存性が顕著であった。肥料表面を界面活性剤で処理することにより、肥料の浮上防止が可能であったが、溶出率の変動幅に対する改善効果は小さかった。成果は、三菱化学と共同で「被覆粒状肥料」として特許出願した。今後は、溶出速度のpH依存性をより大きくすることが課題である。 |
カテゴリ | 肥料 管理技術 機械化 栽培技術 水田 土壌環境 |