水田雑草の耕種的・生物的防除法の開発(111)

課題名 水田雑草の耕種的・生物的防除法の開発(111)
課題番号 93
研究機関名 東北農業試験場
研究分担 水田利用・雑草制御研
研究期間 完7~12
年度 2000
摘要 水稲作における除草剤使用量の低減をはかるために、水田雑草の耕種的・生物的防除法の開発が求められている。本研究では、耐雑草性水稲品種の育成のために、抑草力の強い水稲品種の評価法を検討した。その結果、タイヌビエに対する水稲の抑草力には品種間差異があり、長稈型や開帳型水稲品種が短稈型や直立型品種よりも強い抑草力を示すこと、品種の抑草力は移植40日後の草冠短径・長径および草高から算出する水稲の空間占有体積により評価できることが分かった。他の除草・抑草法として、アイガモによる雑草防除効果、乗用田植機を改良した大型除草機の試作、ノビエ対象微生物除草剤の除草効果等についても検討した。その結果、移植3週間後に体重500gのアイガモを20羽/10a、または1kgのアイガモを10羽/10a程度水田に投入することが効率的であること、シロバナサクラタデはアイガモの嗜好性が低いこと等が分かった。乗用中耕除草機については、直播栽培でも2回の中耕除草と除草剤の茎葉処理で十分な除草効果が得られた。ノビエ対象微生物除草剤MTB-951の処理時期は,発生始めよりも発生盛期に当たるノビエ1.5~2葉期が適していることが明らかとなった。本研究で開発された水稲品種の抑草力評価手法については、水稲品種育成部門での利用が可能である。今後は、抑草力の強い水稲品種を用いることによる除草剤使用低減の程度を明らかにする必用がある。
カテゴリ 病害虫 害虫 管理技術 機械化 さくら 雑草 直播栽培 除草 除草機 除草剤 水田 水稲 生物的防除 評価法 品種

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