麦類のDNAマーカー利用による効率的な穂発芽耐性および耐病性選抜技術の開発(161)

課題名 麦類のDNAマーカー利用による効率的な穂発芽耐性および耐病性選抜技術の開発(161)
課題番号 123
研究機関名 東北農業試験場
研究分担 作物開発・麦育種研
作物開発・品質評価研
地域基盤・病害生態研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 穂発芽耐性及び耐病性について遺伝解析を行い、これに連鎖するDNAマーカーを開発する目的で本試験を実施した。ナンブコムギ/フクホコムギの半数体倍加系統群について、小麦縞萎縮病抵抗性検定を行った。抵抗性強とやや強、罹病性個体がほぼ1:1:6に分離し、3因子支配と考えられる頻度分布を示した。連鎖地図を作製し、ウイルス検出個体頻度によるQTL解析を試みた。その結果、5A染色体上の、SSRマーカーXgwm639とXgwm595の間に、LOD値が2.38のQTLが検出された。縞萎縮病抵抗性と同様に、穂発芽抵抗性の調査を行った。穂発芽難から易まで幅広い変異を示したが、難から易の方向に、1:3:(3:1)に分離すると思われる頻度分布を示し、3つの遺伝子の関与が推察された。しかし、有力なQTLは検出されなかった。Thatcher(抵抗性)/農林61号(罹病性)のF2世代に小麦赤さび病菌レース1Bを接種したところ、抵抗性個体と罹病性個体がほぼ3:1に分離し、抵抗性は優性1因子支配であった。赤さび病抵抗性と罹病性のバルクDNA間の多型解析をAFLP解析により行った。しかし、抵抗性に連鎖する多型は得られなかった。以上のように、それぞれの形質に連鎖するDNAマーカーを開発するまでには至らなかった。今後は、穂発芽抵抗性、赤さび病抵抗性、縞萎縮病抵抗性、それぞれ個別に課題化されたなかで研究を引き継ぐ。
カテゴリ 育種 萎縮病 小麦 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性検定 品種

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