コムギ縞萎縮病に対する抵抗性の遺伝解析(169)

課題名 コムギ縞萎縮病に対する抵抗性の遺伝解析(169)
課題番号 125
研究機関名 東北農業試験場
研究分担 作物開発・麦育種研
地域基盤・病害生態研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 東北地域の小麦主要品種はすべて縞萎縮病に罹病性であることから、早急な抵抗性品種の育成が求められている。このため、東北地域のウイルス株に抵抗性を持つ品種を探索すると同時に、ウイルス株による抵抗性反応の差異を確認する目的で本試験を行った。東北農業試験場、農業研究センター及び九州農業試験場の小麦縞萎縮検定圃場に小麦品種30品種を播種し、茎立ち前に茎葉及び根を採取し、各品種のウイルス増殖の有無をELISA法によって調査した。関東107号と東北206号は調査年を通じ、安定してウイルスの増殖は認められなかった。しかし、早熟赤毛等は調査年によってウイルスの増殖が認められる年と認められない年があり、感染が不安定な品種も認められた。安定的な感染を示す品種には、明らかに東北農試、農研センター、九州農試の3場所間でウイルスの増殖反応が異なる品種が認められた。これは、3場所の小麦縞萎縮検定圃場間でウイルスの病原性に差がある可能性を示唆するものであり、3場所間のウイルス株の同定に、この品種反応の差が利用できるものと思われた。今後、東北地域の品種育成の抵抗性母本として東北206号を活用すると同時に、ウイルス株の変異に注意する必要があり、新規課題の中で、コムギ縞萎縮病ウイルス株の同定について研究する。
カテゴリ 育種 萎縮病 小麦 抵抗性 抵抗性品種 播種 品種

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