| 課題名 | 黒毛和種繁殖雌牛の泌乳機能に及ぼす成長ホルモンの影響(261) |
|---|---|
| 課題番号 | 220 |
| 研究機関名 |
東北農業試験場 |
| 研究分担 |
畜産・栄養生理研 (畜産試験場) |
| 研究期間 | 完10~12 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 乳腺発育や泌乳に必要不可欠な成長ホルモン(GH)は、乳牛において増乳作用を持つことが知られているが、肉用牛である黒毛和種では泌乳機能並びに泌乳に関連した内分泌機能については現時点において不明である。今回、成長ホルモン放出因子(GRF)を黒毛和種泌乳牛に分娩後22~42日または同57~77日に連続皮下注射することで、これらの効果を調査した。GRF投与により、乳成分(乳脂肪、乳蛋白、乳糖)は影響を受けなかったが、乳量は維持または増加に転じた。GRF投与により血漿GH基礎値は対照群に比べ高くなったことから、上昇した内因性のGHが泌乳中の黒毛和種においても乳量の維持または増加作用に影響していることが明らかになった。GRF投与による血漿グルコース及びインスリン濃度基礎値は対照群に比べ高くなる傾向が認められた。また、グルコース刺激によるインスリン分泌機能に関してもGRF投与の方が高くなる傾向が認められた。これら結果から、元来乳量が極端に少なく、乳生産よりも体蓄積に優先的に栄養素を分配する黒毛和種において、GRF投与により上昇した内因性GHは増乳効果をもたらし、泌乳に関連する糖代謝にも影響することが示唆された。本課題で得られた成果は日本畜産学会等にて発表するとともに、学術雑誌に投稿予定である。今後の問題点として、栄養水準が黒毛和種泌乳牛の泌乳機能に与える効果について検討する必要がある。 |
| カテゴリ | 飼育技術 中山間地域 肉牛 乳牛 繁殖性改善 |