| 課題名 | 根圏物理環境の動的変化が作物の生育に及ぼす影響の解明(275) |
|---|---|
| 課題番号 | 233 |
| 研究機関名 |
東北農業試験場 |
| 研究分担 |
地域基盤・気象研 地域基盤・(上席) |
| 研究期間 | 完8~12 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 東北地方では近年、冬季に無加温ハウスを利用した葉菜類の栽培が急速に普及しているが、葉のしおれ等の低温障害が頻発して問題になっている。そのような低温による品質低下を防ぐ目的で、低温障害の発生するプロセスを調べた。その結果、急な温度低下にともなうコマツナのしおれの原因は、気孔開閉機能の異常よりもむしろ、地温低下による根の吸水機能の低下が原因であることが明らかになった。一方、植物が徐々に低温に順化した場合は、しおれは発生しない。これは、葉の糖含量の増加により浸透ポテンシャルが低下(未順化の植物体よりも0.7MPa低下)し、その結果膨圧が維持されたためであることが明らかになった。これまで糖の蓄積は、凍害防御物質としての機能が注目されてきたが、糖はこのほかに浸透ポテンシャルの低下を介して、0℃以上の冷温条件での膨圧維持機能ももつと考察された。本研究の結果から、根の吸水能力の重要性が指摘されたが、その温度依存性が植物の生育や耐寒性を制限する可能性については未解明な点が多く残されている。今後は、低温環境下における生体膜の水透過率、さらには水チャネルの遺伝子発現が植物個体レベルでの吸水機能に及ぼす影響について、新規課題に引きついで検討する。本研究の成果は、日本農業気象学会等に報告した。 |
| カテゴリ | こまつな 耐寒性 凍害 もも |