| 課題名 | 集団的萎凋病の対策技術の開発 |
|---|---|
| 課題番号 | 2001001062 |
| 研究機関名 |
独立行政法人森林総合研究所 |
| 研究分担 |
森林総合研究所 関西支所 生物多様性研究グループ 森林総合研究所 森林昆虫研究領域 昆虫管理研 森林総合研究所 関西支所 生物被害研究グループ 森林総合研究所 北海道支所 森林生物研究グループ 森林総合研究所 東北支所 生物被害研究グループ 森林総合研究所 森林昆虫研究領域 昆虫生態研 森林総合研究所 森林微生物研究領域 森林病理研 森林総合研究所 東北支所 チーム長 |
| 研究期間 | 新規2001~2005 |
| 年度 | 2001 |
| 摘要 | 1.当年度の研究目的 カシノナガキクイムシのフェロモンシステム,カシノナガキクイムシマイカンギア内に存在する菌の生態,カシノナガキクイムシの個体群構造の解明,通導阻害発生機構の解析に着手する。カシノナガキクイムシの集合フェロモンの構造を決定し,カシノナガキクイムシ大量捕獲法の効果を判定する。宿主の防御反応の季節変化を明らかにし,被害の回避に有効な施業指針を検討する。 2.当年度の試験研究方法と成果 1)カシノナガキクイムシ及びカシノナガキクイムシマイカンギア内に存在する菌の生理・生態の解明 カシノナガキクイムシの集中飛来に関わる要因の解析のため,野外捕殺試験を京都府和知町で行った。カシノナガキクイムシの集中加害は穿入雄の放出する集合フェロモンに雌雄成虫が誘引されることで生じ,交尾後雄がフェロモンの生産を停止することで停止した。カシノナガキクイムシのフェロモンを含む揮発成分の触角に対する影響を電気生理学的方法で測定し,GC-EADでFIDピークに対応したシグナルを検出できた。これらの結果は信号物質による防除手法の開発研究に活用できる。カシノナガキクイムシの誘引効果の判定を穿入孔数と羽化トラップで捕殺された脱出成虫数から行う方法を福島県西会津町と山形県朝日村で試みた。穿入孔数は地上高80-100 cmのサンプル調査によって推定できること及び地上1mまでから脱出した成虫を羽化トラップで捕獲することによって林分からの脱出数を推定できることを明らかにした。繁殖成功率は被害木ごとに大きな差はあるが,林分としての総穿入孔数と総成虫脱出数を推定することで,当該林分でカシノナガキクイムシ個体数が増加傾向にあるか否かの判定が可能であることを明らかにした。 カシノナガキクイムシ成虫マイカンギア内の構造物の経時的発達を電子顕微鏡で観察し,羽化直後のカシノナガキクイムシ雌成虫のマイカンギアは空であったが,日数を経るに従い2重壁構造の多細胞球形体が発達してくることを明らかにした。 2)カシノナガキクイムシの地域間DNA多型解析マーカーの開発 カシノナガキクイムシの地域間DNA多型解析に利用しうるマーカーの探索を行い、この目的に利用しうるマーカーを特定したので、これらのマーカーを地域間変異の解析に活用する。 3)宿主通導機能阻害機構の解析 ミズナラ苗木にナラ萎凋病菌を接種しNMR-CTによる樹幹内の水の分布を解剖結果と照合しながら解析し,木部通導阻害の発生状況を検討した。また,環境条件(光・水分)のミズナラ生体防御反応に与える影響解析のための試験を人工的制御条件下で行った。その結果、健全部の水が存在する小導管群と感染による変色部の区別がNMR-CTにより可能であること,ミズナラの乾燥,遮光による処理は病原菌接種の結果生じる反応障壁を幅広・淡色化したが通水阻害面積には影響しないことを明らかにした。 |
| カテゴリ | 病害虫 害虫 乾燥 繁殖性改善 フェロモン 防除 |