開発途上国の荒廃地回復手法の開発

課題名 開発途上国の荒廃地回復手法の開発
課題番号 2001001093
研究機関名 独立行政法人森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 海外研究領域 海外森林資源保全研究室
森林総合研究所 研究管理官
森林総合研究所 森林昆虫研究領域 昆虫管理研究室
森林総合研究所 森林昆虫研究領域 昆虫・材質劣化チーム長
森林総合研究所 多摩森林科学園 教育的資源研究グループ
森林総合研究所 森林植生研究領域
森林総合研究所 北海道支所 チーム長
森林総合研究所 北海道支所 森林育成研究グループ
協力分担関係 国際熱帯林研究センター(CIFOR)
研究期間 新規2001~2005
年度 2001
摘要 1.当年度の研究目的  熱帯林の無用な劣化を減少させるため、またすでに荒廃した森林を修復するための技術を開発し、森林資源の持続的管理に貢献することを目的として設定した世界各地の試験地においてモニタリングを継続すると共に,既存の試験地のネットワークの強化を図る。また,熱帯高価値樹種の穿孔性害虫であるチークビーホールボーラーおよびマホガニーマダラメイガの性フェロモンの化学構造を決定する。さらに,オーストラリアの乾燥地において,ユーカリ,アカシアなどの郷土樹種を植林し成長量を推定することを目的にした。 2.当年度の試験研究方法 1)荒廃熱帯森林生態系の修復のための長期試験およびネットワーク構築においては,択伐および火災後の森林回復過程(インドネシア)、択伐強度の違いが森林に与える影響(アルゼンチン)、エンリッチメント植栽された有用樹稚樹の成長過程(パプアニューギニア、マレーシア、ペルー)、チーク造林地における択伐の効果と萌芽更新過程(タイ)、早生樹造林地における収穫および地ごしらえ方法が土地生産力にあたえる影響(ブラジル)、外来早生樹造林による植物および土壌動物の多様性および土地生産力の改善(コンゴ)等に関するモニタリング研究を実施した。 2)熱帯高価値樹種穿孔性害虫の防御技術の開発においては,チークビーホールボーラー、マホガニーマダラメイガとも供試虫が得られなっかったため、これらの虫が入手できたときに直ちに性フェロモンの解析が可能となるよう、国内の森林昆虫を用いてフェロモンの捕集方法、分析方法、生物検定法を確立した。 3)乾燥地における植林技術の向上と植林による炭素固定量の評価においては,西オーストラリア州レオノラの近郊に位置する乾燥地において植生回復および炭素固定を目的とした植林技術の改良プロジェクトを実施している。現地は年降水量約200mmで、ユーカリ林およびアカシア疎林が優占している。ユーカリ、カシュアリーナなどを植栽し成長量を測定するとともに、現存する植生の炭素固定量を把握するための研究を行った。 3.当年度の研究成果 "1)荒廃熱帯森林生態系の修復のための長期試験およびネットワーク構築においては,国際林業研究センター(CIFOR)における荒廃熱帯森林生態系修復プロジェクトの各パートナー他が実施した修復試験について,その研究成果をとりまとめた出版物""Rehabilitation of Degraded Tropical Forest Ecosystems""を2001年9月に発行した。" 2)熱帯高価値樹種穿孔性害虫の防御技術の開発においては,性フェロモンの捕集には固層微量抽出法(SPME)を使用可能なことが明らかになった。SPME法を用いることにより、pgオーダーの微量な匂い成分を集めることが可能である。また、生物検定にはガスクロマトグラフィー触角電位測定法が有効であることを明らかにした。 3)乾燥地における植林技術の向上と植林による炭素固定量の評価においては,自然植生のサイトにおいて、成長バンドによる精度の高い成長量推定、サンプル木の伐採による現存量の推定、リターフォール量とリターの分解速度、土壌呼吸量の推定などを行った。現存量の推定により作成されたEucalyptus camaldulensisのアロメトリー式は当該地域における炭素収支を推定する上で最も基礎的で重要な成果である。
カテゴリ 害虫 乾燥 管理技術 性フェロモン 生物検定法 フェロモン モニタリング

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