| 課題名 | 安全性を重視した森林作業技術の開発 |
|---|---|
| 課題番号 | 2001001114 |
| 研究機関名 |
独立行政法人森林総合研究所 |
| 研究分担 |
森林総合研究所 森林作業研究領域 作業技術研究室 森林総合研究所 林業機械研究領域 伐出機械研究室 |
| 研究期間 | 新規2001~2005 |
| 年度 | 2001 |
| 摘要 | 1.当年度の研究目的 森林作業の中で最も災害発生が多いチェーンソーによる伐木作業を対象として災害の実態を把握するとともに災害に潜む背後要因、ヒューマンエラーを明らかにする。下刈作業における温熱環境、労働負担等の労働環境の実態把握とともに振動環境としてのキックバック発生時の反力を明らかにする。 2.当年度の試験研究方法 1)森林作業における労働災害の実態と要因の解明 チェーンソーによる伐木作業を対象として、作業者の生の声や被災時の状況を直接的に把握する視点から、災害や事故には至らなかったがその一歩手前であった前事故事象を収集し、その背後に潜む危険要因や不安全行動を分析した。 2)森林作業における労働環境の実態とその評価 下刈作業地での労働環境を把握するために、夏季における下刈作業地での温湿度環境を測定するとともに、刈払機による下刈り作業の労働負担を計測した。振動環境の把握の一環として、刈払機による作業において危険度の高いキックバック現象について、発生時に機械に生じる加速度をもとに刈刃先でのキックバック反力の大きさを計測した。 3.当年度の研究成果 1)チェーンソーによる伐木作業を対象として前事故事象を収集し、その背後に潜む危険要因や不安全行動を分析した結果、前事故事象では伐倒方向の急変タイプ(伐倒方向が急変したために被災しそうになるタイプ)やかかり木処理タイプ(かかり木処理中に被災しそうになるタイプ)が多かった。また災害の背後に潜む危険要因として、「作業安全の手抜き」、「施業の違い」、「作業把握・指示の不十分さ」があることがわかった。 2)下刈作業地での労働環境を把握するために、6月中旬から9月中旬にかけて下刈作業地における温度、湿度を計測した結果、下刈作業地では日中40℃を超えるような猛暑となることが確認された。また夏季における刈払機による労働負担を計測した結果、酸素摂取量2.0(l/min)、心拍数160(beats/min)を超える激労働であることが確認された。 刈払機のキックバックについて実験的にキックバックを発生させ、機械に生じる加速度をもとに刈刃で発生するキックバック反力を算出した結果、反力は刈刃回転数に応じて最大値が変化し、最大値をトレースした曲線はエンジンの出力曲線に似た形を表すことがわかった。今回の実験では最大で4Nの反力が計測され、計測時の観察から、刈刃が障害物に当たっている距離(あるいは時間)が反力の大きさを決める要因であることが推察された。 |
| カテゴリ | 機械化 経営管理 しそ |