課題名 | 木材及び木材表面への機能性付与技術の開発 |
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課題番号 | 2001001147 |
研究機関名 |
独立行政法人森林総合研究所 |
研究分担 |
森林総合研究所 木材改質研究領域 機能化研究室 森林総合研究所 木材改質研究領域 チーム長 |
研究期間 | 新規2001~2005 |
年度 | 2001 |
摘要 | 1.当年度の研究目的 各種化学処理前後の寸法、誘電特性変化の解明、浸透性改善のための超臨界二酸化炭素処理条件の検討、木製福祉用具へのニーズ解析、表面の汚染性の検討、漆塗膜の3次元構造解析へのAFMの適用性の検討、自然塗料塗膜の各種性能の解明、高密度・高強度木粉成型物の製造条件の確立を行う。 2.当年度の試験研究方法 1)木材の機能化のための環境低負荷型新技術の開発:化学処理木材の寸法および誘電特性測定、超臨界処理木材の浸透性評価、木製福祉用具のアンケート調査を行った。 2)木材表面への機能性付与技術の開発:木材表面のカーボンブラック(CB)による汚染度の測定、木製タイムログカバーのモニター試験、漆膜のAFM解析を行った。 3)木材用自然塗料の塗膜性能及び耐久性評価技術の開発:種々の自然塗料について性能評価を行った。 4)回生木材の再循環可能な長寿命複合化技術:微木粉を各種条件で超高圧成型し、性能評価を行った。 3.当年度の研究成果 1)化学処理木材の寸法変化の異方性を2次元ベクトル表示できた。エタノールをエントレーナとした超臨界二酸化炭素処理により浸透性が4~6倍になった。アンケート調査により木製福祉用具の役割を明らかにできた。 2)表面が疎水性であるほど汚れやすいことが明らかになった。高齢者等にやさしいデザイン・機能設計のための基礎条件が明らかになった。高分散処理漆塗膜の表面形状を3次元的かつ定量的に明らかにすることができた。 3)自然塗料は合成樹脂系の塗料に比べ、各種性能の低いものが多かった。 4)密度は成型条件にかかわらず約1.4g/cm3であった。硬さは高密度木材の木口面硬さより大きかった。 以上の得られた成果は、木材及び木材表面への機能性付与技術の開発に関する研究の今後の進展に資するものである。 |
カテゴリ | 機能性 タイム 評価法 |