開発途上国の荒廃地回復手法の開発

課題名 開発途上国の荒廃地回復手法の開発
課題番号 2002003157
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 海外森林資源保全室長
国際林業研究センター
協力分担関係 藤間 剛(国際林業研究センター)
斉藤昌宏(植生領域
現:JICA)
研究期間 継続2001~2005
年度 2002
摘要 インドネシア、アルゼンチン、パプアニューギニア、マレーシア、ペルー、タイ、ブラジルにおける荒廃熱帯森林生態系の修復に関する試験地でのモニタリングを継続すると共に、既存試験地のネットワークのさらなる強化を図った。また、チークビーホールボーラー、マホガニーマダラメイガなどの熱帯域森林害虫の性フェロモン解析が可能となるよう森林昆虫を用いてフェロモンの捕集方法、分析方法、生物検定法の高度化を図った。さらに、オーストラリアの乾燥地において、炭素固定に有望な樹種であるユーカリ、アカシアなどのリターフォール量及びリターの分解速度を推定した。これらの結果、各国の試験地においてモニタリングを継続しAPAFRI(Asia Pacific Association of Forestry Research Institutions)主催の国際研究集会などに積極的に参加して情報交換を行った。また、チークビーホールボーラー雌成虫由来のフェロモンの捕集、およびガスクロマトグラフィーを用いたフェロモン分析方法を開発し、雄成虫の触角の電気生理学的応答測定による抽出フェロモンに対する反応判定法を高度化し生物検定法の実用化に目処をつけた。さらに、アカシアのリター量は13-1,077g/m-2/年と林冠閉鎖度の違いで大差があることを解明したこれらの成果は、各国の研究者との熱帯林修復研究に関するネットワークが強化され、様々な情報の円滑な利用が促進されるようになったため、関連研究の質的向上をもたらすこと、森林害虫の性フェロモンによる誘引や個体数調節の手法開発を促進させることができるようになったこと、および、乾燥地における炭素固定速度の簡易推定によって調査の効率性を向上させることができたことにそれぞれ意義がある。
カテゴリ 害虫 乾燥 管理技術 性フェロモン 生物検定法 フェロモン モニタリング

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