伐出及び育林コストに及ぼす諸要因の解明

課題名 伐出及び育林コストに及ぼす諸要因の解明
課題番号 2002003178
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 T長(作業計画)
研究期間 継続2001~2005
年度 2002
摘要 架線系高性能林業機械システムの伐出経費の実態解明に取り組み、燃料経費及び運材経費に及ぼす諸要因の影響を解析した。また、保育形式や育林経費に関する実態調査を進めるとともに、保育作業効率に及ぼす地形、植生、作業方法の影響を解析した。タワーヤーダ作業システムを対象に、伐採方法の違いが生産性、伐出コストに及ぼす影響を解析した結果、生産性は皆伐>列状伐採>点状伐採、伐出コストは点状伐採>列状伐採>皆伐>となる傾向がみられ、間伐作業においては列状間伐の優位性が確認された。高性能林業機械の燃料消費傾向を解析し、燃料消費量は機械出力の増加に伴い増大傾向が示されること、同じ出力の機械を比較した場合、時間・機械出力当たり燃費は伐木系機械が集材系機械や造材系機械より高くなることがわかった。トラック運材の作業時間解析を行い、生産性は運材距離が大きくなるほど減少し、トラック積載量が大きくなるほど増加する傾向が判明した。保育形式の実態調査として国有林の請負事業における長期協定システムを取り上げ、その導入効果を分析した結果、造林と生産および国有林と民有林の連携、労務や機械の適正配置による雇用安定への貢献などが抽出された。地拵作業の時間解析の結果、作業効率は地形傾斜の増加に伴い減少する傾向が判明した。同じ条件下で作業手段を比較した場合、作業効率は、ブーム先端に刈払刃を装着した地拵機械>刈払機>手鎌となり機械化作業の優位性が確認された。これらの成果は、伐出及び育林コス トの低減には機械化が有効であることを示している。
カテゴリ 機械化 経営管理 コスト

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