森林施業情報の評価手法と施業指針の作成

課題名 森林施業情報の評価手法と施業指針の作成
課題番号 2002003180
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 T長(自動化技術)
研究期間 継続2001~2005
年度 2002
摘要 画像解析手法を応用して立木位置測定の自動化手法を解明するとともに、モデル団地において、GPS等の活用により森林路網情報を収集し、地形・地理情報の簡易把握手法を確立した。また、林分の現況についてサンプル調査を行い施業履歴との関係を分析した。デジタル画像解析による立木位置測定の自動化手法として、森林の色情報に着目し立木輪郭を測定する手法を検討した。 その結果、青色の目印が有効であることが判明し、ブルーシートを背景に画像における立木幹部と背景の2値化を行い、立木輪郭の自動抽出が可能となった。一方、目印を用いない方法として、立木画像と直線パターンとの相関係数を輪郭の識別に応用する手法を検討した結果、輪郭位置の自動抽出は可能であるが、正確な判定には対話的な後処理が必要となることがわかった。森林路網情報を効率的かつ簡易に収集する装置として、GPS受信機とジャイロコンパス、加速度計などのセンサを組み合わせた車両移動量の計測装置を試作した。試作装置の性能試験の結果、GPS電波の届かない路線においても車両位置の補間データが得られることが確認され、現地における路線計測が簡易に行えることがわかった。栃木県のモデル林を対象に、施業履歴のデータベースを作成するとともに地形条件等の統計解析を行った結果、地位区分の判別には局所地形の影響が最も大きいことが判明し、いくつかの要因を用いた地位区分の予測が可能となった。機械化作業情報の解析とデータベース構築の一環として、機械化作業実施後3-5年を経た事業地を対象に、伐出作業システムのタイプ区分と林分の現況把握を行い、6道府県36箇所におけるデータベースを作成した。これらの情報の収集・整理によって機械化による効率化に適した立地条件を抽出するなど、地域に応じた施業指針の作成が可能となる。
カテゴリ 機械化 経営管理 GPS データベース

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