日本海における主要水産資源の生物特性の把握と資源量推定手法の開発

課題名 日本海における主要水産資源の生物特性の把握と資源量推定手法の開発
課題番号 2004005618
研究機関名 水産総合研究センター
研究分担 水産総合研究センター 日本海区水産研究所 日本海漁業資源部 資源評価研究室
水産総合研究センター 日本海区水産研究所 海区水産業研究部 沿岸資源研究室
水産総合研究センター 日本海区水産研究所 日本海漁業資源部 資源生態研究室
研究期間 継続2001~2005
年度 2004
摘要 ・ベニズワイガニの稚ガニの分布様態、アカガレイの栄養状態と孕卵数の関係などの生態特性を把握するとともに、ズワイガニの成長について再検討を行い漁獲加入後の成長等のパラメータの充実を図った。・ハタハタの核のDNAにおいてタンパクや酵素をコードしている部分のイントロンを対象に多型マーカーの開発を行った。ハタハタについては、これまでに解析したミトコンドリアDNAデータから日本海には3つの遺伝子集団の存在が示唆され系群構造の把握が進んだ。・ベニズワイガニは、漁獲圧の高い海域では低い海域に比べて雄の密度が顕著に低く、かつ小さいサイズで成熟していることがわかった。・ズワイガニとベニズワイガニがともに分布する水深帯では交雑個体数が最大10%と高いことが明らかとなり、次世代資源への影響が把握された。・その他、ベニズワイガニ調査用にオッタートロールに代わる深海用桁網を開発し、これまで技術的に困難であった稚ガニの定量採集を可能にした。・1980年代以降のスルメイカの資源変動は対馬暖流の流路の変動による産卵場の変化が影響を与えていることが把握され、スルメイカの再生産モデルに環境データを組み込むことの理論的背景が補強された。・調査船によるスルメイカ新規加入量調査を継続し、発生時期、外套背長データの収集・解析を行った。その結果と推定資源量の変化を比較検討し、これまでより早い発育段階での加入量把握が可能となった。・ヒラメ稚魚の採集調査を継続し、沿岸に着底した稚魚の密度とその年の秋季に沖合に分布する幼魚の分布密度には強い相関があることを確認した。しかし、秋季の沖合での分布密度と翌年の1歳魚の漁獲尾数の相関は低く、秋季以降の減耗は年によって異なることが判明した。稚魚密度から漁業資源への加入量を推定する手法を検討し、秋季以降の減耗要因を明らかにすることが必要と考えられた。
カテゴリ 環境データ

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