課題名 | 混合域における増養殖対象種の増養殖技術の開発と貝毒成分の蓄積・分解機能の解明 |
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課題番号 | 2004005627 |
研究機関名 |
水産総合研究センター |
研究分担 |
水産総合研究センター 東北区水産研究所 海区水産業研究部 海区産業研究室 水産総合研究センター 東北区水産研究所 海区水産業研究部 沿岸資源研究室 水産総合研究センター 東北区水産研究所 海区水産業研究部 資源培養研究室 |
協力分担関係 |
岩手県水産技術センター |
研究期間 | 継続2001~2005 |
年度 | 2004 |
摘要 | ・養殖マガキ消化管内の微小動物プランクトン出現数は、環境中のそれらの密度とクロロフィルa濃度に影響されることを明らかにするとともに、マガキの有鐘繊毛虫に対する摂食速度を測定し、微小動物プランクトンのマガキに対する栄養的価値の評価を行った。・発育段階の異なるエゾアワビ稚貝に付着珪藻と大型褐藻を給与して成長を比較し、殻長約2mmを境に付着珪藻の餌料価値が低下し大型褐藻では上昇すること、また殻長2mmまでの稚貝に対して餌料価値の高い珪藻種を明らかにした。・ヒラメ着底魚の成長速度を、有眼側の耳石礫石の輪紋解析から推定する手法を開発した。また、宮古湾における天然と放流ヒラメ稚魚の摂餌生態を比較した。・ミトコンドリアDNA解析により、日本各地のワカメの系統関係を明らかにするとともに、マダラについて太平洋と日本海側で集団分化の傾向を明らかにした。これらにより、成長段階毎の貝類、異体類の減耗要因解明や環境収容量に基づく適正放流数決定法の開発に係る知見の蓄積を図った。・ホタテガイに3種類の下痢性貝毒成分を注射投与して毒化過程を調べ、毒は中腸腺から検出されること、ペクテノトキシン6の残留率が高いことを明らかにした。また、平成15年度に続き、毒化した各地の二枚貝試料約200検体を収集・分析し、毒組成を解明した。これらにより、下痢性貝毒成分の蓄積機構とその変換・分解機能の解明に係る知見の蓄積を図った。 |
カテゴリ |