混合域における海洋環境の変動特性と生物生産構造の把握

課題名 混合域における海洋環境の変動特性と生物生産構造の把握
課題番号 2004005638
研究機関名 水産総合研究センター
研究分担 水産総合研究センター 東北区水産研究所 混合域海洋環境部 海洋動態研究室
水産総合研究センター 東北区水産研究所 混合域海洋環境部 生物環境研究室
水産総合研究センター 東北区水産研究所 混合域海洋環境部 高次生産研究室
研究期間 継続2001~2005
年度 2004
摘要 ・定線観測調査を継続し、高精度の物理・化学・生物・高次生物データの蓄積を行い、他機関の観測データを統合して海洋環境データベースを拡張することにより、資源に及ぼす海洋環境と餌生物生産の変動解析を進めた。・物理環境では、親潮域においても地衡流平衡がほぼ成り立ち、これらの変動が亜寒帯域の風変動に応答していることを明らかにするとともに、親潮第1分枝の南限緯度等の指標値を用いて混合域における水塊配置の変動特性や海洋環境の変動特性と大気・海洋変動の関連性等について解析した。・低次生物環境では、植物プランクトンでは春季に珪藻が優占するが、その他の季節では直径2um以下のピコサイズのプランクトンが優占すること、冬季にはクリプト藻が優占し、水温の上昇とともに、藍藻Synechococcusと真核のピコプランクトンが増加すること、栄養塩が枯渇すると真核のピコプランクトンが減少することなど、親潮・混合域における生物生産特性と栄養物質等の輸送に果たす生物の役割を把握した。・高次生物環境では、魚類マイクロネクトン鍵種の鉛直分布特性を季節ごとに把握するとともに食性解析を進め、混合域の鍵種であるツノナシオキアミを主要な餌料とする種がいることを明らかにするとともに、マイクロネクトンによるツノナシオキアミの捕食量の見積りを行った。・これらの各種指標値とその変動特性を用いて、年6回の海況予測を発表するとともに、サンマの漁場形成やマダラの再生産過程に及ぼす海況の影響を把握した。
カテゴリ 環境データ 輸送

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