主要国における農業政策変更の経済的影響に関する定量分析

課題名 主要国における農業政策変更の経済的影響に関する定量分析
課題番号 2004004608
研究機関名 農林水産政策研究所
研究分担 農林水産政策研究所 国際政策部 ヨーロッパ研究室
研究期間 新規2004~2005
年度 2004
摘要  2003年にカナダとアメリカで発生したBSE(狂牛病)は、世界の牛肉の貿易の流れを変えた。牛肉は、もともと太平洋周辺のFMD(口蹄疫)清浄国とEU等のFMD非清浄国に世界の貿易の流れが分割されているが、太平洋諸国中の大輸出国であったアメリカの輸出がBSE発生によりストップした結果、オーストラリア等他の太平洋諸国の牛肉の輸出価格が上昇した。この牛肉輸出停止の太平洋市場における影響を分析するために、OECDが開発した逐年分析が可能である部分均衡モデルAGLINKを利用し、「BSEがもし発生しなかった場合」と「BSEが発生した場合」の予測を対比させるシナリオ分析を実施し、アメリカにおけるBSE発生の定量的な分析を実施した。この結果を見ると、アメリカの今回のBSE発生により、日本、韓国などの輸入国の国内価格は上昇し、生産者の生産意欲は刺激される反面、消費者は、価格の上昇による代替効果により、牛肉の消費を控えつつ、豚肉や鶏肉など他の肉の消費を増加させることがわかった。
カテゴリ 輸出

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