課題名 | 混合域における増養殖対象種の増養殖技術の開発と貝毒成分の蓄積・分解機能の解明 |
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課題番号 | 2005007693 |
研究機関名 |
水産総合研究センター |
研究分担 |
水産総合研究センター 東北区水産研究所 海区水産業研究部 資源培養研究室 水産総合研究センター 東北区水産研究所 海区水産業研究部 海区産業研究室 水産総合研究センター 東北区水産研究所 海区水産業研究部 沿岸資源研究室 |
協力分担関係 |
岩手県水産技術センター |
研究期間 | 新規2001-2005 |
年度 | 2005 |
摘要 | ・マガキへの15N標識繊毛虫類給餌実験、養殖モデル海域での基礎生産からマガキに至る炭素フローの推定結果から、微小動物プランクトンがマガキ生産に及ぼす影響を把握した。・ヒラメ稚魚の成長率は全長75mm未満では主に魚サイズに依存したが、全長75mm以上では水温が成長に強く関係していたことを明らかにした。また、宮古湾では天然及び放流ヒラメ稚魚の胃内容物の比較から、両者の競合程度は、餌料となるアミの豊富な8月までは現状規模のヒラメ稚魚の放流がアミ現存量の変動に与える影響はほとんど無く、放流が天然魚の成長に及ぼす影響も無いことを把握した。・エゾアワビは殻長3mmから大型海藻幼芽を摂餌し始めることを明らかにした。また、ウニの高密度域ではエゾアワビ初期稚貝の生残率が低いことが分かり、ウニを主な捕食者と特定した。・DNA解析により各地のヒラメ、マガキ等の遺伝的変異性の解析を進め、系群特性を把握した。これらにより、貝類、異体類のモデル海域における餌料環境特性や初期生態を把握し、成長段階ごとの減耗要因を解明するとともに、環境収容量に基づく適正放流数決定法を開発した。・下痢性貝毒成分ペクテノトキシン2および11に対するムラサキイガイの変換能を明らかにした。また、毒化した各地の二枚貝の主要下痢性貝毒組成は年度間で大きな差異がないことを解明した。これらにより、下痢性貝毒成分の蓄積機構とその変換・分解機能を解明した。 |
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