課題名 |
a.果実の輸出等を促進する高品質果実安定供給のための基盤技術の開発 |
課題番号 |
2006008551 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構
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研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 果実鮮度保持研究チーム
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研究期間 |
新規2006-2010 |
年度 |
2006 |
摘要 |
(1)輸出等に向けた効果的な鮮度保持技術開発に資するために、エチレン作用阻害剤1-MCP(1-メチルシクロプロペン)処理等によるりんごのエチレン受容体遺伝子およびタンパク質の発現解析を行い、エチレン受容体タンパク質の代謝回転は、エチレンによって影響を受けていることを明らかにした。(2)輸出のためのももの品質保持技術を開発するために、MA包装について検討を行ったが、MA包装はももの鮮度保持には効果が期待できないことが明らかになった。一方、エチレン生合成阻害剤AVG(アミノエソキシビニルグリシン)および1-MCPの併用処理によって、20℃の条件で約2週間後までももの硬度を無処理区より高く保持できることを明らかにした。(3)輸出等に向けた高品質果実生産の阻害要因であるももの果肉障害は、糖度が高く肥大の良好な果実ほど多く発生し、果肉障害発生部位では健全部位に比べてグルコース、フルクトースおよびソルビトールの含量が多いことを明らかにした。(4)海外市場における産地偽装表示の防止のために、国産のりんご「ふじ」、日本なし「二十世紀」について、果梗もしくは種子中の元素濃度解析を用いた産地判別技術を開発した。(5)輸出相手国の植物検疫に対応するために、りんご果実の凹部に付着しているハダニを除去するバッチ式の揺動噴射式果実洗浄機を開発し、エアガンを用いた慣行作業に比べて能率と除去率が高いことを明らかにした。
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カテゴリ |
加工
果肉障害
植物検疫
鮮度保持技術
日本なし
品質保持
もも
輸出
りんご
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