課題名 | c.農産物・食品の流通の合理化と適正化を支える技術の開発 |
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課題番号 | 2006008553 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 微生物利用研究領域 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品工学研究領域 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品素材科学研究領域 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品バイオテクノロジー研究領域 |
研究期間 | 新規2006-2010 |
年度 | 2006 |
摘要 | (1)輸送環境評価および青果物への影響評価を行った。輸送時の振動をシミュレートするために、振動試験における多数の振動データから単一パワースペクトル密度曲線を求める方法を開発した。これによりランダム振動試験条件の設計方法が確立でき、最適な緩衝包装設計が可能となった。(2)青果物のMA包装のために包装フィルムおよびヒートシールの条件を明らかにした。(3)落下ストレスによるエチレン生成が、ACC合成酵素遺伝子の1つであるLe-ACS2の蓄積と密接な関係にあることを明らかにした。当該遺伝子発現は、トマトのストレス応答のマーカーとしての利用が期待される。(4)タマネギ搾汁液中の褐変抑制成分を検索し、有効成分を精製した。リンゴアセトンパウダーから抽出したポリフェノールオキシダーゼ(PPO)粗酵素液を用いて、PPO阻害作用を調べたところ、阻害作用は弱く、この褐変抑制成分は、PPOの阻害よりキノンの重合や蛋白との結合を阻害しているものと推察した。この成分は食品の褐変抑制や化粧品への利用の可能性があると考えられた。(5)高電場利用による生鮮食品の品質保持効果を定量的に明らかにすることを目的とし、高電場の有無のみが異なる条件下で、数種の野菜について、異なる温度帯で保存中の品質変化を解析したが、高電場付与による顕著な品質保持効果は観察されなかった。(6)開発技術のフードサプライチェーンへの導入が環境負荷低減の目的に合致するかどうかを検証するため、生鮮トマトの低温流通とMA包装流通を例に取り、各種輸送距離並びに輸送手段等におけるCO2排出量を比較検討した。 |
カテゴリ | 加工 環境負荷低減 たまねぎ トマト 評価法 品質保持 輸送 りんご |