| 課題名 | i.生体防御能を活用した次世代型製剤の開発 |
|---|---|
| 課題番号 | 2006008567 |
| 研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
| 研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 次世代製剤開発チーム |
| 協力分担関係 |
(株)微生物化学研究所 メルボルン大学 (株)西川ゴム工業 (株)チッソ横浜研究所 |
| 研究期間 | 新規2006-2010 |
| 年度 | 2006 |
| 摘要 | (1)省力的で注射針残留事故が起きず豚に苦痛をあたえない針なし注射を用いて豚丹毒・豚マイコプラズマ(Mycoplasma hyopneumonie;MH)肺炎多価ワクチン候補株を豚に注射することにより、MH感染による肺炎病変の形成を大幅に抑えることに成功した。MH肺炎の発症機作を明らかにするため炎症性サイトカインIL-8産生を誘導する因子の解明を進めた結果、MH強毒株に感染した豚の末梢血単核球は常に多量のIL-8を産生していることを認めた。MHのゲノム中に複数存在し、IL-8を分泌させる抗原とされるP97抗原遺伝子から派生したと推測されるP97抗原の重複遺伝子抗原も、豚の末梢血単核球から多量のIL-8産生を誘導することを示したが、特異的誘導か否かについては明らかでなかった。免疫学的解析により、P97抗原中にIL-8を強く誘導する可能性のあるT細胞エピトープを同定した。また、MH感染に伴って発現が増強される新たな遺伝子を確認した。(2)ニワトリ組換えIL-4を生産、部分精製し、アミノ酸配列解析によりIL-4たんぱく質であることを確認した。IFNはウシ由来細胞に感染するRNAウイルスの増殖を効果的に抑制すること、組換えウシIFNτを子牛に微量経口投与するとIFN誘導マーカーである血清2-5AS酵素の上昇や、関連サイトカイン遺伝子の発現を認めた。また、IFN含有プロテインビーズに抗ウイルス活性を確認した。ブタリゾチーム遺伝子を人工合成し、昆虫細胞で新しい抗菌剤の素材となる組換え型ブタリゾチームを大量に分泌生産する系を開発した。既開発の抗ウエストナイルウイルスモノクロ-ナル抗体は日本脳炎ウイルスとの交叉性や競合性があることを明らかにし、新たにモノクロ-ナル抗体を作製し、交差性が少ない2株を得た。ブルセラ病ELISA用のモノクローナル抗体を作出して海外市販キットと遜色がない反応性を示すことを確認し、国産キット生産に目処を付けた。 |
| カテゴリ | 病害虫 鶏 豚 防除 |